「物価上昇率」と「お金の価値」の関係
いま、基本生活費(食費、住居費、光熱費、衣服代など生活するうえで必要な費用)を年間200万円でやり繰りされている家庭があったとします。1年後も同じ水準で生活する場合、必要な基本生活費は200万円で足りるでしょうか?今の状況だと不安ですよね。それは実質物価が上がっているためです。日本銀行が想定している物価上昇率はおよそ2%。仮に2%の物価上昇率が10年続いた場合、10年後も同じ生活水準を維持しようとすれば、必要な基本生活費は200万円✕1.219=2,438,000円となります。また、こちらの家庭で1000万円の預貯金があった場合、10年後にはその1000万円は同じ1000万円の価値を持ち続けているでしょうか?もちろん、利息により増額が見込めますが、増額分が物価上昇率よりも低い場合、目減りした感覚になります。将来への備えを考える場合、今後の生活に必要な支出、収入、預貯金や不動産等の資産、保険、さらにお子様の進学など、家族のライフステージも含めた全体のライフプランを早い時期に描くことはとても意義があることです。ライフプランニングのお手伝いをするのもFP業務の1つとなります。